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神さまのいない日曜日VIII

「お前、正しいことが正しいとでも思ってるのかよ」

(中略)

「な、なによ! そんなの当たり前じゃない!」

「その当たり前のことが当たり前じゃないんだよ。--この世界はなぁ。正しいことは正しいって理由で正しくないんだよ。幸福は幸福って理由で不幸なんだ。楽することは苦しくて、生きることは死ぬことなんだ。それが、人間なんだよ・・・・・・だから」

(中略)

「俺がお前を、人間にしてやる」

 銀の弾頭が魔女を睨む。

「死ね、化物」

 

 「私はね、ナインさん。楽しいことが好きなんです。嬉しいことが好きなんです。・・・・・・でも、同時に、悲しいことも不幸なことも、きっと同じくらい好きなんです・・・・・・」

 悲しいことに、・・・・・・そして嬉しいことに、

 幸福なことに、・・・・・・そして不幸なことに、

 アイ・アスティンは、幸せなだけでは、幸せになれないのだ。

「だから、あなたは私を、救えないんです」

 なんて欲張りな生き物なのだろうと。きれいなだけでは満足できず、きたないだけでも満足できない罪深い人間。そして、そんな自分を誇らしく思う『私』という存在。

 きっとこれが、大人になることなのだろうと思った。

 

神さまのいない日曜日VIII

神さまのいない日曜日VIII

 

 「失敗してください、ナインさん」

「・・・・・・失敗?」

「ええ、夢に失敗して、あきらめて、・・・・・・あなたはあなたになってください」

(中略)

「変わってください。ナインさん。夢なんかに生きずに、心に耳をすませて、自分の在り方を、自分で求めて決めてください」

「・・・・・・そんなこと、できるの?」

「もちろんです」

 

 死者が死なずに生き続ける世界に突如現れた「全知全能」の魔女。

ひとりの魔女によって世界は救われるのかーー。

 

かつての主人公によく似た「死者を生き返らる」こともできる全知全能の魔女との対話というか対決がメインですね。

たったひとりの神にも等しい能力を持つ魔女によって救われる世界ははたして幸せなのか?

どれだけ有能でも、ひとりの独裁者に世界を委ね続けたら、待ち受ける運命は破滅だけなんですよね。

 

 

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