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閉鎖学園のリベリオン

「犬は健全だよ」

「そういう意味じゃないよ。人間としてって意味だ」

 俺が言うと、眞上は笑う。

「一緒だよ。エライ人が使う健全ってのは、主人の言うことを聞いて、疑問を持たない人間のことさ」

 

閉鎖学園のリベリオン (電撃文庫)

閉鎖学園のリベリオン (電撃文庫)

 

 「珪くんは、あのゲームやったことある? ・・・・・・えと、塔の上のお姫様を助けに行くやつ。塔の上でお姫様が、助けて、って叫んでるの」

(中略)

「私も、下手だったけど、ゲーム好きで、そのお姫様助けるゲームやったよ。何度も死んで、怪我して、お姫様助けた」

(中略)

「でもさ、珪くん。あれ、助けられるお姫様の気持ちになってみたことある?」

「・・・・・・何だって?」

「ヒーローが、無傷で助けてくれるなら良いよ。傷ついていたら? 片腕が無かったら? たくさんの人が死んでたら・・・・・・、あるいは、身体の自由が利かなくて一日二十分しか意識が戻らなくなってたら?」

(中略)

「そんなヒーローに、お姫様は何ができるの? 助けてって言っちゃったこと、どうしたら許してもらえるの?」

 

コンピューターによって支配された巨大学園都市で戦うレジスタンスの生徒たちの物語。

ディストピアSFラノベってのは割かし珍しいジャンルなのかな。

作者がゲーム好きということで、ラストの戦いも戦略ゲームっぽくなっているのが面白かった。