SHI-NO-シノ- 君の笑顔

「人には他人が必要です。私にはそれが良く分かります。どこまで行っても『個人』でしかないからこそ、その限界は明らかでしょう。個として本来必要としない強度を得てしまったからこそ、本当に分かる。わたしは、他人を必要としていません。わたしには、他人が必要です」

「真白ちゃん・・・・・・?」

「簡単な事ですよ。わたしにとって、他人は代替可能な代物でしかないんです。頭を撫でられる事に喜びを得ている。それは自分の手によっては決して得られない。しかし、それが貴方である必要はない」

(中略)

「わたしはどこまで行ってもわたしです」

(中略)

「そして、それがわたしの限界」

 

SHI-NO-シノ-  君の笑顔 (富士見ミステリー文庫)

SHI-NO-シノ- 君の笑顔 (富士見ミステリー文庫)

 

 「支倉さん・・・・・・貴女以外の他人、必要ですか?」

「・・・・・・・・・・・・」

「断絶の向こう側に、あの人の姿を望みますか?」

「・・・・・・分からない」

「あの人の元へ駆けつけたいと、そう思いますか?」

「・・・・・・・・・・・・」

 志乃はハッキリと頷いた。

 小さく、ではなく。

 明確な意思を持って。

「その感情を、恋と呼ぶんですよ」

 

SHI?NO -シノ- 君の笑顔

SHI?NO -シノ- 君の笑顔

 

 10巻に及んだ小学生美少女探偵シノの物語もこれにて完結。

返す返すも、この作者がこのシリーズだけで作家業休業しちゃったのは惜しいなあ。

ラノベミステリー界の森博嗣的存在だっただけに。

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 中学生になった志乃ちゃんも可愛いですね。

 

 

kaitoster.hatenablog.jp

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