ひみつのおねえちゃん 

冬の日で一番好きだったのは、目が覚めると耳と鼻の奥がキンと痛み、耳鳴りがしそうなほど冷えた朝。 

そんな日は、すぐに飛び起きて、いつもより早く家を出る。

すごく晴れたすごく寒い日。

そんな日はいつもより雲がキラキラ輝いていて、子供だけが雪の上を歩く事を許される魔法の日。

曲がりくねった歩道の雪道や、危ない車道の端じゃなく、積雪が凍った広い広い田んぼの上を、まるで湖の上を往くように子どもたちが歩いていく。

とても不思議で美しくて特別な日。

 

ひみつのおねえちゃん   (バンブーコミックス)

ひみつのおねえちゃん   (バンブーコミックス)

 

 祖母の家の近くにあった広くて長い長い坂道。

年の離れた姉と兄に追いつけなかった。

私だけいつも坂の途中でひと休みした。

祖母の家へ立ち寄った際に、久し振りにあの坂道を探してみたのだけど、

記憶が曖昧なのか、どうも見つけることができない。

ふと、今歩いている細いゆるい坂道が、あの時の坂道だと気付く。

思い出が時間の津波に一瞬で押し流されそうになるのを必死で塞き止めた。

 

 長女の学校での成績が芳しくなく、進学を機に家庭教師をつけることになった。でもあまり上手くいっていないらしい。

「長女ちゃん、カテキョ始めてみてどう?」

「・・・先生がきらい」

「そうなの? どういうところが?」

「血が繋がってなくて他人なところが・・・」

それは無理だ。

 

BL漫画家の次女が、4人の子供を引き連れて実家に戻ってきたシングルマザーの長女一家と交流するお話。

次女と長女の母親の毒親っぷりとか父親の傍若無人ぶりがさりげなく描かれて、なかなか怖いんだが、孫ができると嘘みたいに優しくなったというので救われるのかな。