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異世界管理人・久藤幸太郎

「王女さまでも、お勉強なんてするんだな」

(中略)

「むしろ、王女殿下だからこそ、教育を受けられるのではありませんか? ニポーンでは違うのですか?」

(中略)

「そりゃあ、俺も一応、勉強はしているけど」

 パルメーニャは、「そうでしょう」と頷く。

「教育とは、高貴なものだけが受けられる特権ですから」

 

異世界管理人・久藤幸太郎 (電撃文庫)
 

 「戦争が止められたら、おまえが好きなだけ『ありがとう』って言ってやるよ」

(中略)

「いいえ。そうはならないと思います」

「・・・・・・?」

「そのときに『ありがとう』と言うのは、きっと、わたしのほうでしょうから」

 

異世界管理人・久藤幸太郎 (2) (電撃文庫)
 

  幸太郎はスフレの善良さを重荷だと捉えていた。人の足を引っ張り、動きを鈍くするものだと。

 だが、違ったのだ。善良さは重荷ではない。武器だ。それも、人を傷つけるのではなく、人を揺り動かす武器。身体を一切傷つけない代わりに、魂を殴りつけ、眠っていたものを呼び起こす。そんな、恐ろしい武器なのだ。

(中略)

 それは、スフレだけが持つ、稀有な武器だった。

 

とある事情で叔父からおんぼろアパートの管理人業を引き継ぐことになった主人公。

しかし、そのアパートは12の各部屋が異世界へと通じる空間でもあった。

主人公は12の異世界の調停人としての活動も任されることになってーー。

あえて例えるなら、すごい真面目な「DOGDAYS」でしょうかね。

主人公が付けるエプロンが異世界の言語翻訳機、はたきが調停者としての武器になるとかなかなかシュールで面白いと思います。