未完少女ラヴクラフト

ボルナンゾフは、カンナにグリフォンを差し出した。両手で受け取ったカンナは、その重さに驚きの声を上げた。自分がこんなものを彼のように振り回したら、すぐに肩がはずれるだろう。

「重いだろ。重いうえに、そいつは不良品なんだ。よく見ると刀身が平面じゃなく、波打っている。そういう作りというわけじゃなく、単に頼んだ鍛冶屋が雑なヤツだったんだ。こいつは横に薙ぎる時、空気をふらふらと滑って狙いが定まらず、扱いづらい。だが」

 カンナの両手から剣を摑む。重い鉄の塊が、ボルナンゾフの手に吸い込まれるように馴染むのがわかった。

グリフォンは強い。竜殺しを何本も折った剛鱗のドラゴンを、瞬殺した。狂った危ない剣なんだ」

 円を描くように、グリフォンを一閃させる。

「そういう厄介で危険なヤツを支配してみろ。そいつは自分に従い、自分の強さになる。圧倒的な強さを求めるなら、厄介なぐらいに強い奴を支配するんだ」

 

未完少女ラヴクラフト (スマッシュ文庫)

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未完少女ラヴクラフト

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 まさかのラヴクラフト美少女化ラノベ

這いよれ!ニャル子さん』のニャルラトホテプに負けないくらいかわいいので、

ラヴクラフトラノベを読みたい方にはオススメかと。