夜聖の少年

「本当にいくのか・・・・・・」

 黒ウサギが声をかけてきた。そしてケンを見やった。

「戻ってきていいぞ、いつでも」

 ケンが背後で告げた。

「いつでも戻ってきたらいいんだ。闇の中こそ土竜の安息の地なんだ」

 僕は立ちどまった。地下道の先を見つめ、振りむかずにケンに答えた。

「僕は違う。この闇は僕にとっては本当に心休まる闇じゃない。僕にとっての本当の闇は光を倒さなければ見つからないんだ」

  

夜聖の少年 (徳間デュアル文庫)

夜聖の少年 (徳間デュアル文庫)

 

 「マトリックス」のような徹底的な管理社会に嫌気がさした少年少女たちが地下に潜り土竜と名乗って生活している世界。

そんなある日、管理社会側の刺客炎人に唯一対抗できる巨人を発見した少年とその仲間による戦いの物語。

一巻で完結なだけに管理社会に反旗を翻すも、その戦いに決着をつけるまでにはいたらず何となく消化不良感が残る。

 

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