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クレオパトラの葬送 薬師寺涼子の怪奇事件簿

「世界中どんな豪華客船でも、船体の幅は三二・三メートル以下なの」

「どうしてでしょう」

「それ以上の幅になると、パナマ運河が通れないのよ」 

  

クレオパトラの葬送 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

クレオパトラの葬送 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

 

  船が揺れると、耳の奥にある三半規管が、「いま揺れてますよ」という情報を脳に伝える。ところが目で見ても、船全体が揺れているのだから船内にいる人間には揺れているように見えない。だから目は脳に対して「いま揺れてませんよ」という情報を送る。相反する情報を同時に伝えられて、脳は混乱する。それが船酔いの原因になる。

 そこでベッドに横になって目を閉じると、目からの情報が脳に伝わらなくなる。「揺れてますよ」という三半規管からの情報に統一されるので、脳はその情報にもとづいて事態を判断し、身体機能の混乱がしずまる、というわけだ。

 

  

 

 ひさしぶりに田中芳樹の作品読んでみたが、相変わらず面白い。

未完だらけじゃなければ、もっと読むべき作家なのだろうが・・・。