SHI‐NO―天使と悪魔

「(略)個人の正しさは、社会の正しさを超越するものである、と。何故なら社会を構成しているのが個人なのですから。個人の集合体こそが社会です。個人が社会を支配することはあっても、社会が個人を支配する事は絶対にあり得ません。そこには社会によって支配されたいという個人の『欲望と快楽』があるだけで、それこそが個人が社会を支配している証左であり、もしそれが悪であると感じたのならば社会など最初から生まれなかったのです」

(中略)

「そりゃ確かに君の言っている事はある意味で正しいのかもしれないけど、現実的にはそこまでの強さをもった人間なんている訳ないんだから・・・・・・」

「その通りだと思います。けれどもし、それほどの圧倒的な、確固たる『個人』が存在したのだとしたら、人はそれこそをこう呼ぶ事になるでしょうーー『正義の味方』と」 

 

 小学生女子と大学生男子による純愛ミステリーシリーズ。

厨二病思想というのか、誰もが昔こんなこと考えたことあるよなーという青臭さをきちんとミステリーとして消化する手腕は見事。

残念ながら、このシリーズ完結後にラノベ作家は辞めたみたいなんだけどね・・・。