DクラッカーズVI 王国―the limited world―

「私たちには自分で思想や価値観を選ぶ選択権が与えられてる。けど、そのための指針って誰も教えてくれないわ。教えてくれる人がいるとしても、その人が信頼できるとは限らない。教師はもちろん、親も、友達も、結局は他人じゃない? だから、最終的には何を選ぶかは『自分』ってものに寄りかかってくるの。ところが、この『自分』って奴をわかってる人間はほとんどいない。それどころか、『自分』なんてものがきちんと存在しているのかすらわからない。『自分』が本当は何が好きで、何を大事に思い、どうなりたいと思っているか。それがわからない。なぜなら、私たちにはガラス玉しかないから。大切だと思うものを見つけた途端、それが実は薄汚いものの裏返しでしかないってことを、さんざん見せられてきたから。(後略)」