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ICO-霧の城-

「おまえはイコに魅せられているようだ。だが、忘れてはならない。ニエの子があんなにも純真で優しく可愛らしいのは、あれはヒトではなく、したがって魂が虚であるからだ。虚には悪しきものは宿らぬ。虚は愛を吸い込み、吸い込んだのと同じだけ、それを与えた者へとまた投げ返す。だからニエの子を愛することは、それを育てる者にとっては格別に容易で快いのだ」

 

ICO-霧の城- (講談社ノベルス)

ICO-霧の城- (講談社ノベルス)

 

 

「おまえは賢い。その賢さが〝知〟だ。どうか、かつてそこから分かたれた〝勇〟を見出し、我らに再びの光を与えておくれ」

 

ICO  -霧の城-

ICO -霧の城-

 

 

 人が同じ人を犠牲にしてはばからぬ世界は、すでにして魔神の領土なのだ。

(中略)

一人を殺し、ひとつの一族を殺す言い訳を思いついたならば、そこでもう道はできた。一人の犠牲を要求する理由を見つけ、その理由を満たす術を作り出したならば、それからは遮るものなど何もない。必要があればーー必要だという考え、要求さえあるならば、人間どもはいくらでも理由を作り、術を発明し、次にはまた別の人間を、別の一族を、ためらいもなく手にかける。そうして血で血を洗い、憎しみに憎しみを重ね、殺し殺され、奪い奪われ、いつでもそれが「正しい」と主張しながら、屍の山を築き上げてゆくことだろう。

 それはまさしく、地上を魔神の祭壇に変え、そこに新鮮な供物を絶やさず捧げてゆくことに他ならない。

 

ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)

ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)

 
ICO-霧の城-(下) (講談社文庫)

ICO-霧の城-(下) (講談社文庫)

 

 ベストセラー作家、宮部みゆきソニープレイステーション用ゲーム「ICO」を元に書いたノベライズ小説。

しかしAmazonレビューなどを見るとゲームをプレイした人は評価が真っ二つに割れるらしい。

自分はゲームしたことないので普通に楽しめました。

 
ICO(イコ) プレイ動画 Part21 nonomori - YouTube

 

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