ビートのディシプリン〈SIDE1〉

「それは想像力の欠如、というものじゃよ。自分が今、どういう環境にいるか、それをよく考えておけば危機は前もって推測がつく。不意打ちの、自分がまるで知らぬ方向からの攻撃であっても、覚悟ができていればそれは危機ではなく、ただの段階に過ぎなくなる」

「段階?何への?」

「攻撃してきた相手に対して近づくための、自分が知らぬことを知っていく段階じゃよ。それを積み重ねていくのが、生きるということではないかな」

 

ビートのディシプリン〈SIDE1〉 (電撃文庫)

ビートのディシプリン〈SIDE1〉 (電撃文庫)

 

 「百メートルを十秒で走れたとして、その速さで三百メートルを走ることは、最初から無理な相談なのよ。それを納得することは、これは絶望かも知れない。でもーー真理だわ」