半分の月がのぼる空〈3〉wishing upon the half‐moon

なあ、覚えてるか?

十六とか十七とか、なんかやたらと前向きだったころがあっただろ。

二、三年もしたら、すげえヤツになれると思ってたよ。

マジでそう思ってたんだ。

でもさ、今はもう、そんなふうに思えねえんだよ・・・・・・。

「死ぬのって怖い?」

 秋庭里香が少し首を傾げる。

 言葉を探しているのだろう。

 見つかったのか、少ししてから話しだした。

「前は怖くなかった。ずっとそうなるってわかってたし。それに、身体がきついとね、生きてるのが嫌になっちゃうの。疲れちゃうっていうか。もういいやってね、そう思えてくるの。死ってそんな遠くにあるわけじゃないし。ずっとそばにいて。手を伸ばしたら、きっと触れるわ」


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