犬とハサミは使いよう

 最初から全て繋がっていたかのように、こうあるべきだと言うように、事態はここに至った。虚構に支配された現実の成れの果て。本の世界が、現実に干渉し、実在の人間を動かしている。

 これが本の力。

 本の素晴らしさにして、恐ろしさ。

 人を超えた、無限の魔力。

 届かない。

 ここまで人を動かし、歪めてしまう本の力に対して、人はあまりにも無力だ。

 

 だけど、それでも、人は抗うのだ。

 抗うことで、超えるのだ。

 本が人を動かすのなら、人はそれ以上の本を生む。

 前に進もうとする意志、それこそが、人の持つ最大の力に他ならない。

 本を読む人間の、その受け取り方こそが本の本質、本の本性。届かなくても、分からなくても、それでも前に進もうとする、その意思こそが人の本懐、人の本当。

 人こそが、本を生かすのだ。

犬とハサミは使いよう (ファミ通文庫)

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