侵略する少女と嘘の庭

「私、表面だけ気をつかわれて、嬉しくもないのにありがとうって言うのいや」

「わがままだな」

「そうだね」

 素直に認められて、牧生は気が抜けた。

「でも、わがままにしてきらわれるほうが、我慢してきらわれないよりもいい」

 りあは牧生を見つめたまま言う。

「それで、誰にも好かれなくていいのか?」

「違うよ。好きはもっと強いよ。私が好きな人も、私を好きな人も、好きがあれば、わがままなんて、たぶん気にしない」

侵略する少女と嘘の庭(MF文庫ダ・ヴィンチ)

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侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

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