イーシャの舟

「どんな夢なんだ?お前の夢って・・・・・・」

 ぽつりと、年輝は答える。

「家族」

「・・・・・・家族?」

「・・・・・・この夢だけは、捨ててなかったんだ、俺。自分みたいな奴と暮らしてくれる、自分と繋がりを感じることができる相手が、俺はずっと、ほしかったんだ」

 その言葉を聞いた亨の目が、次第に丸く見開かれてゆく。

「金よりも、何よりも、か?」

年輝は小さくうなずく。

「それが、人間じゃなくても?」

「ん・・・・・・」

イーシャの舟 (ソノラマ文庫)

イーシャの舟 (ソノラマ文庫)

星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ (朝日ノベルズ)

星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ (朝日ノベルズ)

 

 

広告を非表示にする