神さまのいない日曜日

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「覚えておけ。生存欲求には二種類ある。『死にたくない』と『生きたい』だ。その二つの間には天と地ほどの開きがある。『死にたくない』で生きていけるほど。お前の道は優しくない。お前を生かすただ一つの言葉は『生きたい』だ」

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「いや・・・・・・奴は不死身の化け物だぞ?誰かに頼られる事はあっても。誰かを頼りにする事だけはない男だ。今回も自分でなんとでもするだろうさ。助けにいっても、余計なお世話と言われるだけさ」

ユリーは自虐的に小さく笑った。アイは怒り狂ってパンツを握り締めた。

「そんな風に決めつけないで下さい!あのひと寂しがり屋でへそ曲がりだから助けてあげないとどんどんねじ曲がっていっちゃいます。今だって自分の事を本気で化け物だと思っているんですから・・・・・・馬っ鹿みたい!」

ユリーはまじまじとアイを見た。その目は怒り、その手はパンツを握りつぶしている。

「・・・・・・驚いたな。まだあいつを人間扱いする奴がいたか」

「当たり前です!これ以上私の前であの人を化け物だ何だとほざくんでしたら、けちょんけちょんにしますからね!良いですか!」

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「私は墓守になります!」

 アイは自らの意志で、それらを新しく、受け継ぐ事にした。

「生者も死者も関係なく。人が善も悪もなせるように。私がそれを見守ります!」

 それは反逆の宣言だった。

「天国も地獄もなくなって、神様が居なくなっても!私がこの世界を終わらせません!」

 ショベルを肩に担ぎ。地平に昇る太陽を見た。すべて見晴らし、凛と発した。

 天球を巡る天道に、緑の瞳を晒した。

「神様がこの世界を捨てるのなら。私がそれを貰います!」

神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)

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神さまのいない日曜日 1 (ドラゴンコミックスエイジ あ 6-1-1)

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神さまのいない日曜日  墓守の少女 (角川文庫)

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ドラマCD 神さまのいない日曜日

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