多摩湖さんと黄鶏くん

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俺たちの活動なんて、みーんな、ペットボトルの緑茶の成分表示みたいなものだから。

エネルギー0。

タンパク質0。

脂質0。

炭水化物0、そして申し訳程度のナトリウム。

だけどそうやって表示された液体を飲めば喉の渇きは潤う。

俺たち学生はいつだって、それを渇望しているのだ。

その緑茶が、俺にとっては多摩湖さんだということ。それを忘れないでいたい。

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「楽しかった?脱衣ポーカー」

「楽しいというか無我夢中だったというか・・・・・・結局、多摩湖さんと一緒なら大体楽しいけど」

「うーん・・・・・・そういう感想はあんまり好きじゃないよ」

多摩湖さんが不機嫌そうに苦言をこぼす。

「そうなの?」

「うん。だって、一生懸命考えてきても、何もせず擦り寄るだけでも同じなんて許しがたい」

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昨日の幸福を今日に持ち越そうとするバカップルが、使い古した幸せに亀裂を入れて別れる。

明日に向かって日々培われるものを更新するカップルだけが生き残るのだ。

変化するものが生き残るこの世界の生物のように。

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多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)

多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)