ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部- 1

「・・・人は元々、空を飛ぶ生き物じゃないから、上空に行くと脳みそが地上にいるときの3分の1しか働かないって、空知先輩教えてくれましたよね? だからみんな上手く飛べるようになるために必死で勉強するんだって。 だったら私も地上で300%がんばって、空…

悪魔のリドル (3)

「・・・・・・鳰に聞いたよ。 自分の為に誰かが死ぬってのはどんな気分なんだ? 誰かを犠牲にして生き延びて、それでも笑って生きていけるモンなのかね?」 「寒河江っ・・・」 「笑うよ、晴は。春紀さん。晴は笑って生きるんですよ」 悪魔のリドル (3) (カ…

Levius/est 1

「なぜオレは過酷なトレーニングを続けるか。 夢を叶えるため? 違うね。夢を諦めるためだ。 己の限界を知る。それは非常に気分がいい。 夢、理想、期待、希望、可能性。 自分を縛る鎖から解き放たれたいのさ。 才能ってのは底なし沼みたいなもんでね。 楽に…

RENーAI恋愛完全版 04

「今の時代、もはやアイドルは人形じゃなくて、生き方そのものを見られている。恋人がいてもマイナスにはならない。理真がダメになるとしたら、本人に輝きが失くなった時でしょう。 あなたは恋なんかしない方がいいと言ったけど、あのコ達は、恋しないくらい…

虫籠のカガステル 1

「オレさ、ほとんど憶えてないんだ。ここがまだ壊れてこんなになっちゃう前のこと。 オレが大人になった時、思い出す故郷はここなのに、それが本当はどんなカタチをしてたのか思い出せないのは悔しいって、じーちゃんに言ったらさ。 『この夕焼けをよく見と…

ぷにんぷかあさん 今日も育児日和

「おかあさん、どうしておくちはおかおについてるの?」 「え?」 「たべたものは、おなかにいるんだから、おくちもおなかについてたほうがいいんじゃないの?」 「・・・・・・そ・・・そうだね。お口はお話をするときにも使うから、やっぱりお顔についてた…

赤白つるばみ 下

どこかの国の誰かの不幸が、たまたま目に入ったら 可哀想ね、と言うけれど 涙だって流すかもしれないけど 私たちの感覚は、どんな刺激にも、瞬く間に慣れてしまうから いとも容易く忘れるの だって同じでしょ? 何も変わんないでしょ? 私の卑近な悩みと、彼…

ペットの声が聞こえたら

その後、こむぎを埋葬し、読経のあと、何気なく、「こむぎちゃん、もう天国に着いた?」と独り言を言ったら、すかさず「天国はここでした」というまさかの言葉。もうもう、気のせいかな? とか思う間もなく、号泣でした。 そのことを散々迷いながら、思い切…

我々は猫である

「クラゲってずっと見てられるよね」 「先生はクラゲ好きデスカ?」 「うん、何も考えてなさそうなところが好き。何も考えてなくても生きてていいんだねぇ」 何も考えなくても生きていけるのが幸せとは思えないが・・・。 「おっはよー、雪だるま作ってんの…

なぎさにて 1

「こうやって自分が見つけられない瞬間、思いが届かない場にも世界が続いてる。そう思えば世界は美しい。 自分の思いや存在に関係なく世界は、運命に抗うことも受け入れることも、時の流れとともに消して飲み込むしね。 すべては常に変化するけど、でもほぼ…

母の形見は借金地獄 全力で戦った700日

「母が他界してから、ものすごくたくさんの人と話をしました。 自慢の息子がいる母親は自殺なんかしないって言ってくれる人がいました。 全力で戦っているのかと叱咤激励してくれた人がいました。 債権者の方が裁判つらかっただろうって・・・言ってくれまし…

ゴーゴーダイナマイツ 1

「日本ではチアリーダーのことをよく『チアガール』って呼ぶんだけど、これが誤解の元なんだよね。 チアをするのに男も女もありません。 チアリーディングをする人、全員が『チアリーダー』です」 「今、うめ子自分で『決まったーー』って思っただろ」 「・…

せんせいになれません 9

「桃山てめえ!! 学校でガム食ってんじゃねえ!!」 「ち・・・違います。これはガムではありま・・・せん・・・」 「じゃあ何なんだ、言ってみろよ!!」 「・・・・・・・・・」 「ホラみろ、言えねーんじゃねーかよ!!」 「ぼくは口内炎を大きくなるま…

冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム(4)

「いいこと? TAKIくん? アンケートやネットの評判は作家は見なくてもいいけど、編集は見なくちゃいけない。 でも飲み込まれたらいけない。折られてもいけない。調子に乗っても怒ってもいけない。 実になる意見は掬い上げ、ならない意見は流し読む。 ただの…

アオアシ 3

「最後に、あたしは、サッカーのことがよくわからない。 あんたがサッカーうまかろうとへただろうと、プロになろうとなるまいと、あたしには関係がない。どうでもいい。 そんなんなくっても、あんたはとっくに、あたしの誇り。 あんたが生まれた時からずっと…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている

「そもそもだ。君は人を殺すとき、大部分の人間はまず何を考えると思うんだ?」 「それは・・・・・・バレない方法でしょうか?」 (中略) 「いいや、相手を確実に殺すことだ」 (中略) 「人を殺したい人間は、とにかく相手が殺したくて仕方ないんだ。間違…

文庫版楽屋裏 下

「なんか冬コミすごかったらしいですね、一迅社のブース」 「トップクラスに列がすごかったらしいんです」 「何がそんなにバカ売れしてたの?」 「ゆるゆりじゃないかな。年越しうどんセット4千円。うどん2玉」 「・・・・・・・・・ぼったく」 「可愛い丼が…

阿・吽 1

全て生き物に暴力を加えず、 全て生き物を悩まさず、 子を望まず、友をも必要としない。 犀の角のごとくただひとりゆけ。 むさぼらず、虚言せず、渇求に負けず、 虚飾せず、曇りと幻影を払え、 この世界の中でーー拘るな。 犀の角のごとくただひとりゆけ。 …

オリーブ!Believe,“Olive”?(1)

「愛・・・ってなんだろう」 「愛とは・・・右ほほを差し出すってことだと思う・・・」 「じゃあ私は左ほほだね」 「どうしよう! 私、口しか残ってない!」 オリーブ! Believe,"Olive"? (1) (まんがタイムKRコミックス) 作者: 文月ふうろ 出版社/メーカー: …

先生と星が教えてくれたこと(1)

「ねー、おばさん!!」 「あっ・・・え?」 「棒っこちゃけた! わやんなったの直せる?」 「方言ですよ。傘の骨が壊れてひどくなったの直せますか?」 「そうなんだ。じゃあオバサンも方言かな?」 「おばさん顔こわいよ」 先生と星が教えてくれたこと (1)…

落第騎士の英雄譚《キャバルリィ》(2)

「一輝・・・貴方は傷付けられることに慣れすぎている」 「・・・・・・え?」 「強さってね、どれだけ我慢ができるかなのよ。その許容量の差でしかない。でも、どこかで吐き出さないと負荷がかかりすぎていずれ・・・心が壊れてしまう。 だからそうなる前に…

落第騎士の英雄譚《キャバルリィ》(3)

「僕はもう何もかも投げ出して諦めようかと思った。 でも、あの時ステラが僕の生き方を好きだと叫んでくれた。 そして思い出させてくれたんだ。 周りの大人達にお前は無価値だと言われながらも、そこで『諦め』ではなく『悔しさ』を感じる。 そんな自分自身…

視えるんです。 ミミカのとおの物語

私は闇が怖いし、津波も怖い。 だけど受け入れたりしない。 恐れを抱くから人間なんだ。 それでも笑える強さがあるのが人間なんだーー。 視えるんです。 ミミカのとおの物語 (幽BOOKS) 作者: 伊藤三巳華 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/12…

寄生獣(完全版)(4)

学生「人間はよく自殺するが、寄生生物たちは何があろうと一生懸命生きている。人間は生物の中でいちばん精神が弱いのではないかと思う」 岩明均「たしかに自殺しちゃあおしまいなんですが、私は精神的弱さこそ人間の魅力とも考えます。例えば物語で勇気ある…

「俺物語!!」の主人公がもし女の子だったら ・ 『ラブレター 』

あたし、強くなって何を守ろうとしてたんだ? 失うものなんか無いじゃないか。何も掴み取ってないんだから。 神さまのせいにしてる場合かッ。 願いに耳を傾けるのは神さまじゃない。 あたしだ。 どーにもなんない時もあるかもしれない。 変えられない現実も…

アラベスク 完全版 第1部2

「たとえばだ。ラーラが踊りの解釈をまちがっていたとする。 その時は一言いえばいい。彼女は一度でこっちが要求 していた踊りを踊ることができるんだ」 「へぇーっ、やっぱり天才だな。ノンナは?」 「だめだ、なかなか踊れん」 「とすると、実力じゃやっぱ…

思春期マンガの傑作 逢沢りく 下

「君は・・・君はいつも自分を必要としている人を自分に引き寄せてその後、思いっきり突き放す。 そして相手が傷ついてるのを見て安心してるだろ。 相手の傷が深ければ深い程、自分が必要とされてると思ってる。 でもそんな事続けてたら持たへんよ。 君自身…

プリキュアが大ヒット作品になった要因とは? ふたりはプリキュア2 プリキュアコレクション

「大ヒット作品になった要因はなんだと思われていますか?」 鷲尾天「(中略)おそらくですが、作り手が「キャラクターを一所懸命描こうとした」ことが8割くらいなんじゃないかな。「感情のリアリティー」って説明してますけど。 例えば、電車の中でぶつかっ…

勇者が死んだ! 1

「俺は傭兵崩れのゴロツキの息子でな。ろくな教育も受けてねーし、運動神経だってたいしたことねえ。 おまけに魔力まで幼児並と来たもんだ。テメーの考えじゃ最底辺の出来損ないだろうよ。 だけどよー。周りからどう思われようが、俺は俺自身を嫌ってねえ。 …

月光

「不幸を悲しまない人間ってどう思います?」 「何か裏があるとしか思えんな」 即答だった。 「不幸とは悲しくなるから不幸なんじゃないか。悲しくなかったらそんなもの不幸でも何でもないだろ?」 月光 (電撃文庫) 作者: 間宮夏生,白味噌 出版社/メーカー: …

父ちゃんはいつも仕事場 1巻

小学校で初音〇クが流行っているらしく、かみさんが長女に絵を描かされていた。 「おーーうまい!」 「父ちゃんも描いてよー」 職業柄、似てないと言われるのも悔しいのでーー 「ちょっと時間くれない? パパッと描くのは母ちゃんのがうまいんだよ」 「え? …

桃色メロイック 3

「だせーな、おまえは。女にフラれたぐれーでヘコんでんじゃねーよ」 「普通ヘコむだろ! 敦武ヘコまねーのかよ!」 「女子高生ちゃんにフラれるとかご褒美プレイだぞ。興奮しかしねーな」 「無敵じゃねーか」 「つーか女子高生って・・・なんで急に出てきた…

女の友情と筋肉 2

「え? ぽっちゃりとデブの境界線っすか?」 「人によって線引き所がちゃうねんなぁ」 「んなのカンタンっすよ。かわいい子はぽっちゃりで、ブスはデブです」 「・・・・・・・・・・・・・・お前それ女の前で言うなよ・・・」 「言いませんよ」 女の友情と…

灰色少女の声 -「メンヘラ少女」イラストブック-

「死ぬ勇気があればなんでもできる」と言う人は多いけど、それならどうして自殺する人は後を絶たないのかな。 灰色少女の声 -「メンヘラ少女」イラストブック- 作者: 百瀬阿佐美 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2015/07/17 メディア: 単行本(ソフトカバー…

4ジゲン 4

「あいつさあ・・・元暴力団なんだよな・・・」 「ヤバイよね・・・ほんとに足洗ったのかな」 「人も殺したことあるんじゃねーの?」 「怖~い・・・」 「・・・君達・・・彼の本当の姿を知らずコソコソと噂を撒き散らすのは良くないな・・・。 海堂くんは毎…

翠星のガルガンティア 水端のベローズ(2)

「 勘違いしてもらっては困る。 各船団には各々の事情があり、それゆえに利害が対立するのは当然だ。 だがそこに〝仁義〟という、ひとつのルールがあれば、無用な戦いは避けられる。 そのルールの枠内で自由に競争をして、切磋琢磨していけばいい。 人が、船…

講談社タイガ 「美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星」 西尾維新

やらずに後悔するよりも、やって後悔するほうがいいーー詠み人知らずの名言ではあるけれど、しかし、心打たれるこの言葉を考えた人はひょっとすると徹夜明けだったのだろうか、大事な視点が抜けている。 やらなかったからといって後悔することは、そんなにな…

六花の勇者 4

「アドレットさん。もし、力を手に入れられなかったら・・・・・・・・・どんなに努力してもだめだったら、どうするの?」 「・・・・・・・・・難しい質問だな」 アドレットは静かに笑う。 「まあ、考える必要はねえさ。死ぬまで諦めなければ、それについて…

漫画家ごはん日誌

鳥野しの「ごはんの描き方に関しては思うところがあって(笑)、男性読者さん向けか女性読者さん向けかでずいぶんと違いますよね。男性読者さん向けに描かれたものって、精密なんですよ。多分精密に描かないと、男性読者さんが視覚で満足できないんだと思う…

六花の勇者

「・・・・・・・・・なあ、フレミー。俺のこと好きか」 マントの中を探る手が止まった。フレミーはアドレットを見つめて言った。 「嫌いよ」 フレミーは目をそらしながら言った。だがそれは、悪い響きではなかった。 「なんでさ」 「あなたといると、生きた…

下ネタという概念が存在しない退屈な世界

「あ、いま思いついた。ホワイトクリスマスってあるじゃない? あれって、地球という巨大な卵子に、雪という精子が降り注いでるわけよね? ミクロの視点で人間が受精しまくっている間に地球まで受精まがいのことしてるなんて、宇宙の神秘ね」 「死ね!」 下…

電波的な彼女 ~幸福ゲーム~

「多様な価値観があるのは、豊かな時代の証拠でもあるのですが」 「豊かさと価値観に関係あるのか?」 「関係あると思います。貧しい時代であった昔は、『損か得か』が価値観でした。でも豊かな時代である今は、『気持ち良いかどうか』が価値観になっていま…

電波的な彼女―愚か者の選択

「昔はさ、ヒーローが本当にいると思ってたよね。悪い奴をやっつける正義の味方がいて、みんなを守ってるんだって」 「ガキの頃はな」 「でも大人になると、本当はそうじゃないってことを知る。この世に悪の手先はいるけど、正義の味方はいないという現実を…

狼と香辛料〈16〉太陽の金貨〈下〉

「わっちゃあろくでもない雄に引っかかってばかりじゃ」 ロレンスは、ホロに散々言われた言葉を言い返した。 「それでもそんな俺が好きなんだろう?」 ホロは一瞬呆気に取られてから、はいはいとばかりにあらぬほうを見る。 ただ、遠い目をしたホロは大騒ぎ…

ココロ・ドリップ ~自由が丘、カフェ六分儀で会いましょう~

「自分が死ぬかもしれないのに危ない場所に飛び込んでくのは・・・・・・、どうして、なんすか」 絞り出すような声を聴いて、和磨の胸が痛む。 老人はまるで疲れ目の人がそうするように、片手で眼鏡を外し、もう片方の手で、眉間を軽く揉んだ。そして顔を上…

デスコ 2

「問題はな、罪悪感だ。 罪悪感さえ持たなけりゃ人間はなんだって出来る。 どこまでも自由だ。 そしたらこの世は楽園だ! わざわざ遠くを捜さなくってもな。 ・・・・・・皆、自分の罪から逃れようとして楽園を夢見るが、そもそもそれが大間違いなんだ。 な…

GROUNDLESS(3)-死神の瞳-

「確かに殺人は、普通の人間なら絶対肯定しない、最低の行為だ。 兵士はそれを仕事の一つとしてやらなければならないし、狙撃兵はその仕事の大部分を引き受け、こちらに敵意を向けていない相手さえ殺さなくちゃならない事もある。 君の果たした仕事は、兵員…

ラブホの上野さん 2

「金で気持ちが買えないならば、なにで気持ちを買えばいいんですかね?」 「やっぱり気持ちじゃないですか?」 「私もそう思います。でも男性は言葉で気持ちを伝えるのが下手ですからね。 奢るという『行為』で、気持ちを伝えようとしてるのかもしれません。…

ちおちゃんの通学路 2

「昭和に生まれた人間は、新聞が遅れるとメチャクチャ怒るんだ・・・っ」 「え・・・? どうして・・・新聞くらいであんなに・・・」 「昭和にはまだ・・・ゆとり教育が始まっていなかったんだ。彼らが受けたのは、あの悪しき詰め込み教育!! だから一日の…

無彩限のファントム・ワールド

「確かに日本人は、虹の七色を言語によって記憶しています。けど、英語では虹を、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープルという言語によって、六色にしか区切らない。また、アフリカのショナ語では四色の言語しかない。そして、ここが大事…